①助産師の出産レポ【1人目】

助産師資格を取得してから初めて勤務したクリニックは、年間1500件以上の分娩数を誇る大規模な産婦人科でした。

当時25歳で新婚だったわたしは、

出産現場のすばらしさに胸を打たれつつも、

出産現場をみればみるほど、いつかきたる自分自身の出産が怖くて仕方なくなる。


赤ちゃんが誕生する瞬間は、言葉で言い表せないほど美しくて尊くて感動であふれている。

でも、それまでの分娩経過はやっぱり…「楽」とは言い難いもの。

無痛分娩もずいぶん浸透してきましたが、

無痛分娩に至るまで、痛みがゼロの人はいない。

無痛分娩に切り替える処置だって、痛みや恐怖がある。

普通分娩なんてもう、どんなに安産でもやっぱり壮絶。

いちど、総理大臣に1日助産師体験をしてもらいたい。

産婦さんたちがどれほど命をかけて出産しているか目の当たりにすれば、

きっと1回の出産ごとに軽く1億円は贈呈したくなるにちがいない。




はっきり言って、出産は十人十色。全く同じ分娩経過をたどることなんてない。

でも、パターンはある。

若くても時間がかかって大絶叫で三日三晩かかって産む人。

いわゆる高齢妊婦さんでもつるっと産んじゃう人。

無痛分娩に切り替えて赤ちゃんの心音が下がって帝王切開になる人。

陣痛が痛くて怖くて、「もう○してくれ」と叫ぶ人。(脅かすようなエピソードで申し訳ない。でもこれが現実。胎児の回旋異常や子宮筋腫など何らかの原因で陣痛が過度に痛く感じるケースもあるのです)


私はどのパターンなのか。

身長も高くないし、体力もないし、産める気がしない…

そしていざ妊娠してみて、今までさんざん出産現場に立ち会わせてもらってきたのに

いまさら出産レポを読み漁る産休ライフ。


というわけで出産の裏事情まで知り尽くす助産師が

勤務先の同期に分娩介助をしてもらった出産レポも、誰かの参考になれば…というきもちで置いておこうと思います。

主観と、なるべく客観的にみた考察も含めて。

長くなりそうなので分割して投稿します。

梅雨まっさかりのお話です。



★38w6d

同期の助産師が「乳頭刺激1時間で陣発(*陣痛発来のこと)した」と言っていた。

妊娠中にやり残したこともないし、そろそろ陣発したくて、お風呂で乳頭刺激(*乳頭を刺激することでオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮収縮を促す効果を得られることがある)を30分実施。

あと30分頑張りたかったが、指が疲れたことと乳首がひりひりしてきたのでいったん終了。

お腹はいつもどおりよく張るけど、痛みは伴わず。そう上手くはいかないよなあ、と思いながら就寝。

★39w0d

朝6時、まどろむ意識の奥で、お腹を下した時の痛みを、水でうすーく薄めた感じの下腹部痛を伴う張り。

歩行に伴う恥骨から肛門に響く痛みがいつもより強い。これはもしや…いやまさかね、と思いながら二度寝。

11時 生理終わりかけくらいの出血に大興奮。念願のおしるし?

この時点での張りは不規則で、痛みもさほど。2.3日以内には陣発できるかな?

12時 辛いラーメン食べたくなってコンビニに買いに行く。もうこたんめん!半分食べて満腹になっちゃった。

13時 今日は映画ファブル2を見に行くと決めてたので、電車に乗る。

すっぴん。前駆遠のいた。

歩いた時の恥骨われそうな感じは強い!


14時〜16時 『ファブル2』観劇

岡田准一のキャラが笑ける&かっこいい。映画はすごく楽しめた!

激しいアクション、ハラハラ、爆音ですごいお腹張る。前駆陣痛が復活!

お腹が張ると生理痛くらいぎゅっとなってそのたびイラっとする。

電車に乗って帰宅。



出産レポ②へつづく。

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